ジェリー・ムラッドとハーモニキャッツ(Jerry Murad's and The Harmonicats)
ハーモニカ・トリオというバンド形態を確立させた元祖的存在。最初はカルテットとして活動していましたが、1947年にジェリー・ムラッド(リード)、アル・フィオレ(コード)、ドン・レス(バス)の3人でハーモニキャッツを設立して演奏活動を開始、たくさんのSP、LPレコードをリリースしました。特にコードのメロディをフィーチャーした「Peg O’ My Heart(私のペギー)」はハーモニカ界唯一のミリオン・セラーとなりました。
日本にも多大な影響を及ぼし、彼等のレパートリーを参考にして「コメディアン・ギャロップ」、「パーフィーディア」、「剣の舞」などは国内のいくつかのトリオもよく演奏しています。
私がアメリカ出張していた頃はまだムラッド氏は存命していて、バス、トリオは代替わりをしていました。私は何代目かのバス奏者ディック・ガードナー氏からクロマチック・ハーモニカの修理技術を学びました。