ボラ・ミネヴィッチとハーモニカ・ラスカルズ(Borrah Minevitch & His Harmonica Rascals)
 
ハーモニカのコミック・バンド。ボラ・ミネヴィッチが率いるラスカルズは1933年にレコードを出し、映画の出演やショーでの演奏で大活躍をしました。リチャード・ヘイマン(ハーモニカ奏者で後にボストン・ポップス・オーケストラの指揮者)がバンドの編曲者として従事していました。1947年にミネヴィッチが引退していますが、メンバーの小人奏者ジョニー・プレオをリーダーとするハーモニカ・ギャングに路線は引き継がれました。当時は他にも影響を受けたコミック・バンドがいくつもあったようです。
 日本にも存在は知られていたようで、大学ハモソ時代に名前を聞いたことがあり、その後LP購入で音楽を聴きました。長くその演技に接することはありませんでしたが、YoiTubeに動画がアップされてそのパフォーマンスの面白さに驚嘆し、夢中になって次々に関連する動画を視聴しました。
 コミック・バンドとして面白いことをやってのけるのですが、その演奏技術の高さにも驚かされます。コードの細かな刻みに刺激され、やってみていますが到底あの域には届きません。脱帽です。グリッサンド・ハーモニカを巧みに使う点も参考になります。