ウーゴ・ディアス

Hugo Díaz(1927.8.10-1977.10.23)

5歳の時にサッカーボールが当たって失明してハーモニカを吹き始め、2年後に手術によって視力が回復しましたが、その頃には既にローカルラジオ局でレギュラー番組を持っていました。

1953年のヨーロッパ・ツアーの際に、ベルギーで著名なハーモニカ奏者、ラリー・アドラーとトゥーツ・シールマンスに出会い、互いに讃え合いました。

米国では、ルイ・アームストロングやオスカー・ピーターソンと共演しています。

フォルクローレのアルバムが多数あります。彼の4枚のタンゴ・アルバムは1970年代に録音されました。映画のサウンドトラックにも足跡を残しています。2007年のオーストリア映画「The Counterfeiters」は2008年に外国語部門でアカデミー賞を受賞しています。

彼の演奏は、オクターブ奏法を駆使してバンドネオンの響きを思い起こさせ、魂を揺るがすような吹き方をしますが、影響を受けて、ブラジルの奏者には似た傾向があります。またアメリカのジョー・パワーズも影響を受けています。

使用ハーモニカはホーナーのクロメッタとのことですが、ジャケットの写真から10ホールズや、クロモニカも使っていたようです。